【灼熱ヒータ:火霊使い2020】デッキ紹介・解説 前編

こんにちは。
今回はオリジナルデッキの紹介と言うことで、私が最も愛用している【火霊使い】デッキの紹介をしていきたいと思います。
ちなみにこれまでの【火霊使い】デッキについては記事として投稿しているものがあるので、こちらで併せて紹介させていただきます。
↓の記事を書いている頃は『ストラクチャーデッキ-精霊術の使い手-』がまだ発売されていなかったのですが、今回の記事では当時の新規カードを採用したことで構築を大きく変更しています。
今回は前編・後編の2つに分けて、【火霊使い2020】をじっくりと紹介・解説していきます。
この前編の記事では「デッキレシピ紹介」「採用カード解説」「基本的な戦い方」を紹介していきます。
ちなみに後編では「展開ルートの例」や「コンボ・ギミック紹介」について書く予定にしております。
それでは以下より、どうぞ宜しくお願いします。
デッキレシピ紹介

レシピなのか。
見ての通り、50枚デッキとなっています。
【霊使い】や【ヴォルカニック】、【転生炎獣】のギミックを組み込む際、デッキに眠っていて欲しいカードが多かったが一番の理由です。
カードの種類が純粋に多いので、40枚構築よりも対応できる範囲が広がっていたり、長期戦でも戦えるようになったりというメリットもあります。(もちろん初動が安定しにくくなる、というデメリットもありますが)
前回の【灼熱ヒータ:火属性バレット】から、そもそものデッキコンセプトを変更しています。
【火属性バレット】では、その名の通り「状況に応じて火属性モンスターを使い分ける」というところで、火属性モンスターをバレット構築(1枚ずつ採用すること)にしていました。
今回の【火霊使い2020】では《精霊術の使い手》や《憑依連携》を使うことで、このデッキ本来の主役である《火霊使いヒータ》や《憑依装着-ヒータ》を採用する意義が高まりました。
さらに《憑依覚醒-大稲荷火》の登場でバーン(効果ダメージ)によるダメージ効率も上がってます。
また《憑依連携》や《炎星侯-ホウシン》から起動できる【転生炎獣】ギミックによって展開面も強くなったので、最終的には《ヴァレルロード・S・ドラゴン》や《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》を出すことも可能になりました。
採用カード解説
モンスターカード 29枚(21種)
《火霊使いヒータ》×1 | 守備力1500の「霊使い」モンスター(炎) 《憑依連携》《憑依解放》に対応している。 |
《憑依装着-ヒータ》×1 | 同上。こちらは攻撃表示で出しやすい。 レベル4である部分もミソ。 |
《憑依覚醒-大稲荷火》×1 | バーン効果とサーチ効果を持つ。 「火霊術」カードもサーチできる。 |
《稲荷火》×2 | 手札から特殊召喚可能なレベル4モンスター。 条件となる魔法使い族には困らない。 |
《レッド・リゾネーター》×3 | 初動の要として3枚採用。 《炎星侯-ホウシン》を出しやすい。 |
《ヴォルカニック・ロケット》×2 | 《ブレイズ・キャノン・マガジン》のサーチャー。 打点1900なのも優秀。 |
《ヴォルカニック ・バックショット》×3 | 全体除去効果を持つ「ヴォルカニック」モンスター。 合計1500ダメージもこのデッキでは大事。 |
《ヴォルカニック・カウンター》×1 | 墓地にいると条件付きで1度だけダメージ反射。 これがあると相手に圧をかけられる。 |
《炎帝近衛兵》×1 | 《ヴォルカニック・バックショット》の再利用。 《灼熱の火霊使いヒータ》からサーチ可能。 |
《転生炎獣ガゼル》×1 | 【転生炎獣】のキーカード。 《炎星侯-ホウシン》から呼び出せる。 |
《転生炎獣スピニー》×1 | 「転生炎獣」がいれば自己再生。 エクシーズ素材にすれば再利用できる。 |
《転生炎獣ミーア》×1 | ドロー以外で手札に加わると特殊召喚。 《転生炎獣ファルコ》のコンボ要因。 |
《転生炎獣ファルコ》×1 | 「転生炎獣」モンスターを戻して墓地から特殊召喚。 レベル4なのでシンクロ素材にもしやすい。 |
《炎天禍サンバーン》×1 | 炎属性モンスターが破壊されたら手札から特殊召喚。 バーンダメージも入るので一石二鳥。 |
《ジェット・シンクロン》×1 | 《水晶機巧-ハリファイバー》から出せるチューナー。 自己再生効果で手札1枚捨てられるのが強み。 |
《ネメシス・フラッグ》×1 | 除外を戻して手札から特殊召喚できる。 「ネメシス」モンスターのサーチも可能。 |
《ネメシス・アンブレラ》×1 | ↑と同様に除外を戻して特殊召喚。 墓地の「ネメシス」モンスターを回収できる。 |
《太陽の魔術師エダ》×1 | 守備力1500の魔法使い族モンスター(地) このデッキでは専ら《憑依解放》から出す。 |
《玄武の召喚士》×1 | 守備力1500の魔法使い族モンスター(水) リバース時にモンスター1体破壊。 |
《Emハットトリッカー》×2 | 手札から特殊召喚可能なレベル4モンスター。 魔法使い族なのも採用理由の1つ。 |
《黒き森のウィッチ》×2 | 万能サーチャーのレベル4モンスター。 もちろんこちらも魔法使い族モンスター。 |
魔法カード 12枚(6種)
《精霊術の使い手》×3 | 手札1枚を捨てることで【霊使い】のカード2枚をサーチできる。 速攻魔法なので、セットして相手ターンに発動することも可能。 |
《コール・リゾネーター》×3 | 初動である《レッド・リゾネーター》のサーチカード。 中盤以降は手札コストとなる。 |
《おろかな副葬》×2 | 《ブレイズ・キャノン・マガジン》を墓地へ送るためのカード。 状況によっては他のカードも選択肢に入る。 |
《精神操作》×2 | 除去と展開を兼ねる万能カード。 リンクモンスターを多めに採用してるので腐ることはほぼない。 |
《憑依覚醒》×1 | 打点アップとドローエンジンとして利用。 除去されても《憑依連携》から張りなおせる。 |
《帝王の轟毅》×1 | 墓地効果でフィールドのモンスターすべての属性を変更できる。 《火霊使いヒータ》の効果を使うために採用。 |
罠カード 9枚(5種)
《憑依連携》×2 | 守備力1500の魔法使い族モンスター蘇生。 炎属性以外も採用しているので除去効果も使える。 |
《火霊術-「紅」》×2 | 【炎属性】における最強バーンカード。 《大稲荷火》でサーチ可能となりさらに使いやすくなった。 |
《憑依解放》×1 | 破壊をトリガーに守備力1500の魔法使い族リクルート。 サーチカードの登場でかなり使いやすくなった。 |
《ブレイズ・キャノン ・マガジン》×2 | 墓地効果で「ヴォルカニック」を墓地へ送れる。 2回も使えば大抵のゲームには勝てる。 |
《大捕り物》×2 | 採用理由は《精神操作》と同様。 罠カードなので相手ターンに使えるのが強い。 |
エクストラデッキ 15枚(14種)
《灼熱の火霊使いヒータ》×2 | 「霊使い」「憑依装着」に属するリンクモンスター。 メインモンスターほとんどをサーチ可能。 |
《デコード・トーカー ・ヒートソウル》×1 | ドローエンジンとして採用。 炎属性なので、このデッキでは恩恵も多い。 |
《転生炎獣ヒートライオ》×1 | バック除去可能な炎属性リンクモンスターとして採用。 《転生炎獣ミラージュスタリオ》の効果も使える。 |
《転生炎獣サンライトウルフ》×1 | 墓地の炎属性モンスターを回収できるので採用。 「転生炎獣」に属するのも大事。 |
《水晶機巧-ハリファイバー》×1 | いつもお世話になっております。 「ネメシス」のおかげで再利用も可能。 |
《プロキシー・ドラゴン》×1 | 光属性のサイバース族リンクモンスターとして採用。 《デコード・トーカー・ヒートソウル》の素材になる。 |
《リンクリボー》×1 | 闇属性のサイバース族リンクモンスター。 《ジェット・シンクロン》を墓地へ送れる。 |
《サクリファイス・アニマ》×1 | 魔法使い族のリンクモンスター。 《ジェット・シンクロン》を変換するための採用。 |
《フォーミュラ・シンクロン》×1 | 《水晶機巧-ハリファイバー》から出すSチューナー。 1ドローが欲しいときにはこっちを出す。 |
《炎星侯-ホウシン》×1 | 《レッド・リゾネーター》とレベル4でシンクロ可能。 デッキの核となるモンスターをリクルートできる。 |
《シューティング・ライザー ・ドラゴン》×1 | 《水晶機巧-ハリファイバー》から出すSチューナー。 墓地送り可能なので、基本はこっち。 |
《ヴァレルロード・S・ドラゴン》×1 | 序盤に立てて強いモンスターとして採用。 闇属性なので《憑依連携》なども活かしやすい。 |
《クリスタルウィング・シンクロ ・ドラゴン》×1 | こちらも強力な制圧モンスターとして採用。 出すには少し工夫が必要。 |
《転生炎獣ミラージュスタリオ》×1 | リクルート効果持ちの「転生炎獣」エクシーズ。 リンク素材になった際の効果も強い。 |
基本的な戦い方

この【火霊使い2020】は、【ビートバーン】と【コントロール】の要素を併せ持ったデッキです。
《ヴォルカニック・バックショット》や《大捕り物》で相手モンスターを除去しながら、《灼熱の火霊使いヒータ》や《デコード・トーカー・ヒートソウル》での攻撃や《大稲荷火》や《火霊術-「紅」》のバーンダメージで相手のライフを削っていきます。
このデッキは基本的には《灼熱の火霊使いヒータ》や《デコード・トーカー・ヒートソウル》といった打点2000前後のモンスターを中心に展開していくので、一方的にマウントを取るような戦い方はできません。
そのため相手ターンの展開に合わせて《ヴォルカニック・バックショット》や《憑依連携》で妨害したり、出てきた大型モンスターを《転生炎獣ミラージュスタリオ》や《精神操作》で除去したりと、細かなプレイングが要求されます。

特に意識して考えなければならないのは、「いかに相手ライフ8000を削りきるか」という部分です。
このデッキの主なバーンカードは《ヴォルカニック・バックショット》、《大稲荷火》《火霊術-「紅」》辺りが挙げられます。
《ヴォルカニック・バックショット》は500ポイント×3体のダメージを与えられるので、合計1500ポイントのダメージを与えることができます。
《大稲荷火》は自身の効果で特殊召喚に成功した場合に、相手モンスター1体の攻撃力分のダメージを与えられすが、昨今の環境を鑑みればおおよそ期待値は2000ポイントくらいになります。
《火霊術-「紅」》は自分フィールドの炎属性モンスターをリリースし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与えることができますが、こちらもデッキ内のモンスターから見ればこちらも期待値は2000ポイントくらいになります。
こうして考えてみれば、1デュエル中に発動できる回数はだいたい《ヴォルカニック・バックショット》1回の1500ポイント、《大稲荷火》1回で2000ポイント、《火霊術-「紅」》1回で2000ポイント、合計で5500ポイントくらいはバーンダメージが期待できます。
もちろん2枚採用している《火霊術-「紅」》のどちらも発動できたり、《炎天禍サンバーン》や《ヴォルカニック・カウンター》の効果も通っていれば8000ポイント削りきることも可能ですが、概ね上記くらい発動できれば勝っている場合がほとんどです。
特に《大稲荷火》が出てきた場合は、その後に《火霊術-「紅」》のサーチも可能なので一気に4000ポイントくらい削ることができます。
なので相手のライフが4000を切ったくらいから、《大稲荷火》からの展開を積極的に狙っていきます。
おわりに

いかがだったでしょうか。
このデッキは私がずっと使い続けているデッキの1つです。
ある意味ではこのデッキそのものが、私自身のプレイヤーとしての成長の結晶とも言えるもので、年月を重ねるごとにいろんな戦い方ができるようになっています。
【火霊使い】デッキは環境デッキや準環境デッキを相手に戦えるようなデッキではありませんが、自分が持っているすべてのデッキの中でも、最も特別な存在となっています。
それはやっぱり、このデッキが最も考える時間を費やしているデッキであり、最も多くの人・デッキと対戦したデッキでもあるからだと、自分は考えています。
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さて、後編につきましては今週中に投稿する予定です。
冒頭でもお話ししたように、後編では「展開ルートの例」や「コンボ・ギミック紹介」について書く予定にしております。
記事が完成したらtwitterの方で告知させていただくつもりでおりますので、この記事がお楽しみいただけましたら、是非ともそちらもまたご覧いただければと思います。
ここまでのご精読、ありがとうございました。
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※10/14 追記
後編を公開いたしました。